日本語で話しましょう

誰かの役にたちますように。フランスより愛を込めて。

フランス我が家ののホームスクール事情 (家庭教育)

フランスでは 3歳から16歳の教育は義務ですが 学校は義務ではありません。

 

ホームスクールをするには 毎年新学期に 各地域の教育相へと 住んでる所の市役所への 申告が必要で その後は 国民教育省から1年に1回 コントロール(審査)があります。子供がちゃんとした学習環境にあるか 進歩しているかを審査するためです。 その頃は 私たちはカリブ海の小さな島に住んでいたため申告は 毎年していましたが 島外から コントロールにわざわざ審査員を送ってくるようなことはなかったです。

(ほっとした。 笑)

フランス本土に住みだしてから 娘が審査を受けていますが 今のところ 順調。

 

フランスでホームスクールをしている子供の人数は 約6万人と言われています。 最近に義務教育が3歳からになったので 幼稚園に行かない子供達もホームスクーラーの対象となりました。(3歳の子供を審査って・・・?)

ホームスクールをしている家庭は少数派です。

実際 私も昔は 学校に行く事は 義務だと思っていましたし そう思ってるフランス人も多数です。

とはいえ、その人数は近年増加傾向にあります。これは、学級崩壊やいじめという社会問題がフランスでも注目されている結果だといえます。さらに 以前から興味があった家庭で コロナ禍のなか 学校が閉鎖され 家庭でホームスクール生活を体験してみて いける!と思い 第1歩を踏み出した家庭も少なくはありません。

”子供が マスクを1日つけてるのを 嫌がる”のが きっかけになったという家庭もあります。

 

 

 

 

ホームースクールにもいろいろな方法があります。

 

 

まず国立遠隔教育セミナー、CNEDという生涯教育機関によって提供されているプログラムです。CNEDは、小学校・中学校・高校・大学・職業教育・教養教育において3000以上ものコースを提供しています。

 

CNEDのコースに申し込むと、教科書とそれに付属したCDやDVDが1年分送られてきます。このコースを子どものリズムに合わせて進めます。決められた提出日にインターネット上のプラットフォームに課題を送ると、先生によって添削されたものが返ってきます。この先生は、公立学校と同じ、教員資格を持った国家公務員。外国語のオーラルに関しては、子どもの声を録音して送ります。担任の先生というのも決まっていて、質問がある場合は電話 メイルなどで聞く事もできます。

 
CNEDは国民教育省によって定められた、公立義務教育のカリキュラムに沿って通信教育を行っています。これはフランス国内にいながらも何らかの事情で学校へ通わない子どもや、フランス語学校のない外国に住むフランス人の子どもなどが、いつでも学校生活に戻れるようにするためです。また難読症などの障害を持つ子ども向けの特別プログラムなども用意されています。
 

 

その次が 我が家のように 通信教育を使わず ホームスクールをしているタイプ。

最初から ホームスクールという単語を使っていますが 私たちにはあまり該当していないかもしれません。フランスでも ecole (学校)   a la maison(家で)といったり

Instruction en famille (家族で、家庭で、 教育)と言ったりします。

 

私は 個人的に 家庭教育という呼び方の方が好きかな。家で学習してるけど 学校とは違うような。学校でしてることを まるまる家に持ってこようとは 全く思っていません。(娘よ それが いいなら 学校へ行ってください 笑)

 

私が 家庭教育に興味を持ち出したのは ある友人との出会い。その友達は その当時2人の子供を いわゆる アンスクーリングといわれる方法で家庭教育していました。

さあ アンスクーリングとは!!!

 

アンスクーリングとは

  • 学校には行かない
  • 子ども自身で何をするか決める
  • カリキュラムや試験はない
  • グループで行動することもあれば個別で行動することもある
  • 大人が問題を出して正解を教えることはしない
  • 保護者は必要な時に手助けするだけ

簡単に言うと こんな感じです。

 

周りから与えられる 詰め込み型教育ではなく 子供が主体となって 疑問・問題を見つけ 自分で解決する力をつける教育です。

 

 

2014年 息子は当時10歳 良かれと思って 行かせた私立の学校で毎日の書き取りテスト、宿題、小学校なのにある 定期的な試験の前の週末は 復習に追われ、その上落ち着きなくよく動き よく喋る子のため よく罰としての 無意味な書き取りに追われ。(例えば 先生の話を聞きましょうという文を50回書いて提出 とか 怒)

 

息子自体は 友達と遊ぶのが好きだったから 学校が 嫌ということはなかったけど、私自身が その私立の学校での息子へのプレッシャー、今日 書き取りでいい点をとっても 明日も頑張ろう! いい点取ってねと言われる。(実際 息子は 成績はいい方でした)

じゃあ いつ 息子にもういいよ 今のままでいいんだよって言ってあげれるのだろう。

学校でいい成績の子は いい子?じゃあ 勉強が嫌いな子は 成績が悪い子は 悪い子? 担任の先生の個人的な意見が 息子の良し悪しを決める??

 

教育とは・・・・? ということに 疑問を持ちかけていた時期だったので アンスクーリングとの出会いは衝撃的でした。

ネットで 本で いろいろ情報を集め 特に JOHN HOLTさんの本には 感銘を受け

 

Learning All The Time

Learning All The Time

  • 作者:Holt, John
  • 発売日: 1989/10/01
  • メディア: ハードカバー
 

 

 私たちの 家庭教育への長い旅が始まったのでした。

 

長くなるので・・・・ つづく。

 

 

Teach Your Own: The John Holt Book Of Homeschooling

Teach Your Own: The John Holt Book Of Homeschooling