日本語で話しましょう

誰かの役にたちますように。フランスより愛を込めて。

フランス我が家ののホームスクール事情 (家庭教育) 2

この記事は 前回の続きです。

 

840225.hatenablog.com

どの本や雑誌で読んだのかは 忘れてしまいましたが 心に残っているのは 人は産まれて 歩く事や 母国語を話す事は 学校の先生や 親から教わらなくても 歩きたい、話したい 伝えたいという願望から自主的に 学習していくという事。

 

赤ちゃんが 歩く事を 話す事を 自主的に学んだように すべての事を学習するという事は できないのだろうか。

 

 

 

長い人生、6歳で読み書きを始めた子と 8歳、10歳で始めた子で大人になったとき違いがでてくるものなんだろうか。

 

ほっておいても子供は 今の時代自分に必要な事を 必要な時に学べるんじゃないだろうか。

 

確かにこれは 理想論かもしれません。現実はこうはなかなか行かない。

 

実際 我が家も アンスクーリングを夢見ながらも 今ここフランスでは 1年に1回の審査があるため どうしても 娘の年齢 CM1(日本では 小4にあたります)のカリキュラムを見ながらの家庭学習ですし 審査のプレッシャーに私が負け 学ぶ理由から 離れてしまって 詰め込み式学習になってしまっている事もあります。いつも葛藤中。現況は アンスクーリングも取り入れながら フォーマル(公式な)家庭学習もしてますって感じ。

 

 

ただ 私は 今の時代 ”もし本当に 誰も何も子供に教えなかったら 子供は 無能のままでいる”とは どうしても思えないのです。

 

子供は(大人にもはまるかもしれませんが)特に子供は いつも何かを生活 日常の中で学んでいると信じています。

 

息子は 10歳から14歳までほぼ アンスクーリングの家庭学習(これも

変な言葉ですが)で過ごし

ーこの間日本に9ヶ月間滞在し 息子の希望で 2ヶ月間日本の小学6年生のクラスに編入しました。それ以外は 勉強という勉強はなにもしませんでした。その分カリブ海から フランスへ 日本へ その後スペインへと ノマドのように暮らしていましたー

 

 そして フランスにまた戻ったきた14歳のとき 犬のブリーダーや なにか動物と関わる仕事が将来したいと言い出し そのためには 学校に戻らねば。と 自らの意思で こちらの6EME 中学3年生で 学校生活を再スタートさせました。

読み書き  九九などの計算は 10歳までにすでに習っていたけれど こちらでは 中学から スペイン語などの第2外国語や 化学なども 全くしたことがありません。

 

校長先生は ”こういう環境にいた生徒はねーなかなか 溶け込めないと思うわー””勉強もねーついて行けないかもしれない”とネガティヴなことばかり入学説明のときに言われたのですが、息子は 驚きの社交性の持ち主で 勉強のことも 本人が戻りたいというのですから何も心配してませんでした。

 

その通り 学校生活にも慣れ 友達もでき 勉強の遅れも 取り戻し。無事 今は 高校1年生です。(フランスでは小学校でも留年があり得るので 無理ならもう1度中3をすればと思っていたのですが。)

 

私が 子供たちに願うのは 子供たちが 本当に望むのなら 子供たちにはその望みを叶える力が 自分自身にあるんだという事を知ってもらいたい。

 

自分の好きな事を知る力を。

 

今の時代 私たちは 世間体に 学校に 親に 飼いならされてしまって なかなか 自分の本当の心 好きな事 やりたい事を感じる力がなくなってしまってる様に思う。私 個人に関してはそうです。そうでした。

 

現代人は 忙しくて 忙しくしてる事が充実してる事だと勘違いして 子育て フルタイムの仕事をかかえ 妻として 母として忙しくしてた。

息子が産まれてから2ヶ月のときに フルタイムの仕事に復帰し 朝と晩のみしか会えず しかも 幼稚園が始まってからは その朝晩も さっはやく ご飯食べて。とか さっ はやくシャワー浴びて寝る用意!とか はやくはやく ばかり言っていた様な気がする。

週末も 土曜は仕事だし 日曜は 家事もしたいし ビーチにもいきたいし 忙しい。笑

 

2人目ができて もう少し 家族での時間を持ちたくて 育児休暇を3年取った。

 

そしたら 時間ができた。

 

考える時間 自分を見つめる時間 子供を見つめる・知る時間。

 

Lâcher prise フランス語で 解放する・手放す・諦めるなどの意味があるのですが 世間からの体裁や 凝り固まってしまった自分の作った ”普通”という世界から 自分を 子供を 解放するのは 簡単ではありません。

でも 時間ができたら いろいろな事が考えられる様になりました。

 

私は 反 学校ではありません。実際私も 年中さんから 4年制の大学まで 行かせてもらいました(感謝してます)。 友達に会うのが楽しく 部活もして 何の問題もない 学校生活だったと思います。

 ただ 私の場合は 学校にいくのが 普通だと、 行かなければならないものだと思って行っていました。大学も 本当に行きたかったのか?と言われると???です。親が 行って欲しいと思っているのがわかっていたからとか 高校のクラスのほとんど皆んなが行くから。まだ 自分が将来何をしたいのか はっきりとわかっていなかったから。 などなどが その頃 私に 大学に行きたいと言わせた本音なのかなと今となっては思います。

 

今私が 子供の教育に対して思っている事は 学校・教育だけではなく 人生のあり方

豊かさ・幸福への追求に繋がる事だと思っています。

 

子供の将来に対して 不安もあります。学校に行かせるべきではと思う事も。周りからの反対意見も多いにありました。でも 学校に行かせたから不安がなくなるわけでもないし 親として 不安があるのは心配するのは当たり前の感情と思ってます。

 

何だかまとまりのない文章になってしまいました。

 

誰かの役に立ちたいと思って始めたブログですが、今は自分の思う事を文章化する事が(結構 たいへん笑) 自分の望みを行きたい場所をクリアーにするなと実感しています。

 

そのおかげで マンネリ化しかけているホームスクール生活ですが今朝は娘に対して

審査のプレッシャーとか 将来への不安とかから 少し解放され (lâcher prise !!) アプローチできたみたいに思います。 それだけでも ブログ書き始めて良かった。

 

日本にはホームスクールという選択はありませんが アンスクーリングは不登校児や違う選択をしたい親御さんたちが 何かから 解放されるきっかけになるのではと思います。

 

 

 

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