フランス語の不思議
フランス語の名詞は 一部の固有名詞を除いて 男性名詞と女性名詞に分けられます。
男性名詞か女性名詞かの分類は あらかじめ決まっており、辞書で単語を調べてみるとその単語の横に 男性名詞か女性名詞かが 書いてあります。
例えば homme 男性 男性名詞
femme 女性 女性名詞
père 父 男性名詞
mère 母 女性名詞
なるほどなるほど。 なんかわかる。
livre 本 男性名詞
lettre 手紙 女性名詞
えっちょっと待って。
ordinateur パソコン 男性名詞
voiture 車 女性名詞
もうね、「なんでやねん!!」と言いたい! 笑
私は これまで 何度も「何で 車が 女性名詞なのか 納得いかん!」と旦那に フランス人に抗議もしました。「車は車でしょうが!!なんなら ちょっと男っぽくない??」
でも皆さんいつも 「そうなのだからしょうがない。覚えるしかない・・・。」というのです!
誰が決めたのか知りませんが フランス語での単語の 男性・女性の分類は めちゃくちゃです。
物の名詞にまず 男性とか女性とか分類すること自体に無理がある。
実際、どっちかわからないと日常生活でもやはり困る,困るというか やはりちゃんと喋りたいじゃないですか。
本当かどうか ジョークなのか知りませんが、先日ラジオでこんな話をしていました。
フランスに住みだして 間もない外国人 Aさん、フランスパンを買いに時々パン屋さんに行きます。
でも そのAさん baguette (フランスパン)が女性名詞なのか男性名詞なのか覚えられない。(フランスパンは 女性名詞です。)
フランス語では 女性名詞には une , 男性名詞には un,という冠詞をつけなければいけません。
une femme (一人の女性) un homme (一人の男性)という具合です。
Aさんは une baguette というのか un baguetteというのか定かでないので いつも
deux baguettes (2つのパン)を下さいと言うようにしてる。そうすれば常に正解!!
フランス人も大爆笑でしたが 私も痛いほど Aさんの気持ちがわかる。 笑
覚えるだけしか 攻略法もないので 私は迷った時は その単語を(例えば)une baguette, un baguette, une baguette, un baguette・・・とぶつぶつ言ってみて、しっくり来る方を選んでます。
たまに間違えて 家族に訂正される事もありますよ。
そのほかに 不思議なのが 動物の名前が オスかメスか子で名前が違う。
雄犬 un chien 雌犬 une chienne 子犬 un chiot
オス牛 un taureau 雌牛 une vache 子牛 un veau
オスヤギ un bouc メスヤギ une chèvre 子ヤギun chevreau
といった具合だ。幸い全ての動物ではない。
全くただでさえややこしいのに 誰がつけたのか。日本語みたいに子をつけときゃいいのに。子犬はオスでもメスでも 男性名詞だし。どうしてだ。
と 文句いう私だが フランス人にしたら 漢字のほうがややこしいらしい。
家族曰く なんか 絵というかシンボルにしかみえないらしい。私が タイ語とかを見た時と同じなんだろう。
日本語は平成22年に常用漢字は 2136字。ひらがなに片仮名、フランス語アルファベットは 26文字。
うーん どっちに勝敗をあげたらいいのか。
たまに思う。結婚したのがフランス人でよかった、スウェーデン人とかオランダ人とかでなくてよかったと。だって 発音不可能そうだもん オランダ語とか。
でもねでもね ここフランスでほんと「なんでやねん!」って言いたくなる時めっちゃあるんです!!
読んでくださって merci !!